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【タイ・タオ島】Dive into the Nature 海と暮らしと共存する島へ vol1

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タイの魅力的なビーチや島はたくさんありますが、編集部は4月上旬にタオ島に行ってきました。ダイバーが愛する島として有名ですが、美しい海と旅行者が共存する持続可能な取組を行っていることでも知られています。今回はそのサステナブルイベント「spotlight」についてレポートします!

 

1タオ島ってどんな島

サムイ島から定期船で2時間かけていくタオ島は、南北に7km、東西に3kmの小さな島ですが、タイ有数のダイブスポットで、ジンベイザメに遭遇できるスポットとして知られています。実際に行ってみると、欧米系の旅行者で賑わい、ダイバー向けのバンガローからラグジュアリータイプのホテルまで島内に約200軒ほどの宿泊施設があるリゾートの島でした。
穏やかな美しい海がすてきで、特にサンセットはとろけるような極上の風景。ダイバーでなくても、リゾートステイが存分に楽しめます。

■タオ島の基本情報はこちら

 

2.タオ島の先進的で楽しいSDGsな取組 「SPOTLIGHT」

タオ島は20年ほど前からダイビングで人気の観光地となり、15年くらい前から島民が全体で環境保全の取組を行っていました。最近はSDGs、持続可能な観光や地域づくりが世界的に話題になっていますね。ハワイでもサンゴ礁や海にダメージのない日焼けどめを使うとか、ポリ袋の禁止、ハナウマベイの入場規制、地元の伝統文化、生活を学び守る動きが実施されています。
タオ島はいち早くその動きに取り組んでおり、旅行者が求める美しい海と自然を守ることで、旅行者が旅先として選び、旅行者が島の経済を豊かにすると地元住民約2,000人、その他外国人をあわせて4,000人の島民が理解していたということです。

昨年6月に初めて開催された環境保全イベント「World Oceans Day 2022 “Spot Light”」は、今まで取り組んできた環境保全の活動を旅行者も体験できるイベントです。2023年も6月に開催されますが、そのプレとして4月7日〜9日に行われた「Spotlight Koh Tao 2023」に参加しました。

説明会では、タイ国政府観光庁副総裁ターネット・ペッスワン氏がタオ島の取組をグリーンディスティネーションとしてのシンボルとして、タオ島を高く評価しました。
「タイがすすめるrebornプロジェクトのモデルケースで、コロナ禍で特に注目された『サステナブル・ツーリズム』を20年以上前からコツコツとやっている島。12のプログラムを地元の人と交流し、楽しみながら学ぶことができます」

参加できる体験プログラムは下記の12となります。 写真は水中ゴミ拾いの模様

■『Spot Light』の体験メニュー
◯サンゴ礁のリハビリテーションケア
◯サンゴ礁のモニタリング
◯ブイのメンテナンス
◯水中クリーンアップおよびビーチクリーンアップ
◯地元の漁師とのFish Aggregation
◯地域森林のリハビリテーション
◯タイダイ染のワークショップ
◯シーグラスを使ったワークショップ
◯ナチュラルクリーニング製品のワークショップ
◯ゼロウェイストのタイ料理
◯プラスタオでのペットボトルを再生利用するワークショップ
◯エコプリントのワークショップ

体験メニューの詳細はこちら

 

 

4月7日にはタオ島のメインビーチ、サイリービーチでオープニングイベントとグリーンマーケットが開催されました。 その日も大変美しいサンセット! 毎日この風景を満喫できるだけでタオ島を訪れた価値があると思います。

 

サステナブルな食品や製品が並ぶグリーンマーケット散策もタオ島ならでは。ココナッツジュースやドリンクを楽しみながらショッピングしましたよ。このグリーンマーケットはイベント時だけですが、製品は島内、メインストリートのサイリービーチ沿いのショップで販売されているのも多いので、通常の旅行でもチェックしてみてください。

ココナッツジュースは喉の乾きを癒やしてくれます。タオ島では以前からストローは再生利用した紙製

 

ペットボトルではなくてウォーターボトルをできるだけ利用しています

 

タオ島は観光と漁業がメインの産業。地元の漁師であるチャルンスック・スックポンさんたちは、魚を獲るだけでなく、保護する活動もすすめています。竹にココナッツの葉を結び、重りをつけて海に沈めて海藻のような役割を果たす装置は、2022年よりも改良を加えて進化させているとのこと。この装置を分散させて置くことで、魚が集まりすぎることも防ぐそう。

ココナッツの皮を廃棄せずに利用して作るタイダイ染。独特の風合いで着心地も抜群です

サンゴ礁にダメージを与えない日焼け止め もちろん帰国後日本でも使っています

 

島民もボランティアなど多く参加するオープニングイベント。表彰や取組の紹介も行われました。島全体で盛り上がっている感じです

 

 

3 サステナブルな体験プログラムにトライ!

 

今回は2つの体験プログラムにトライしました。
どちらもリゾートホテルの中にあり、絶景やカフェも楽しめます。

(1) シーグラスのワークショップ

シーグラスとは海岸などの水辺にあるガラス片のことで、ここではそれを使ったアクセサリーを作ります。Baan Talay Resort Koh Taoのコーナーで行われています。

山手のエントランスから階段を降りて、中腹の小屋にたどり着きます。まずは、軽食と飲み物が出るので、満腹では行かないほうがいいかも。

アーティストの先生に、シーグラスの磨き方とアクセサリーとしての結び方を教えてもらい、自分で他のグッズをつけるなどして完成させます。私はキーホルダーを作りました。

かなり不格好ですが、自分で作ると愛着がひとしお。何より、個性豊かなアーティストと英語で会話しながら自分だけのアクセサリーを作るのが楽しいです。

 

少し降りて海岸に行くと、こんなに美しい海も近くに。カフェなどは宿泊者だけでなく、立ち寄ることができます。

この体験が行われたリゾートは Baan Talay Resort Koh Tao

 

 

(2)ゼロウエイストの料理教室

これもやりたかった体験のひとつ。タイ料理教室はバンコクのホテルなどでトライしたことはあるのですが、タイ南部、そして島でやってみたかった廃棄物ゼロの料理教室です。

まずは食材の説明を先生がしてくれます。ききとりやすい英語なので、ゆっくり話してもらうとだいじょうぶ!
ウエルカムドリンクで少し休憩をしながら、地元の方に作り方を習いながらクッキング!

下準備はしてあるので、手順を習うという感じでした。家庭でもよく作るメニューとのこと。そんな会話をすすめるのがとても楽しい!

魚のカレーや、余った具材を揚げた天ぷら、パパイヤのサラダ、トムヤムなどどれも美味しかったー! タロイモのデザートまでで超お腹いっぱいです。

この体験を行ったのはPoseidon Resort Koh Tao

 

 

タオ島の楽しくて自ずと取り組みたくなるプログラムが、まさに持続可能な感じでした。

タオ島のさらなる魅力スポットは、この後掲載していきますね。