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【台湾に行こう】 台湾バルーンフェスティバル 2025丸わかりガイド
「台湾旅行に行くなら台北や高雄が有名ですが、もっと特別な体験ができる場所はないかな? インスタ映えする絶景やイベントを楽しみたい!」そう思う方もいるかもしれません。台湾の台東(タイドン)で毎年開催される「台湾バルーンフェスティバル」は、一度見たら忘れられないほど幻想的な景色と感動を味わえるイベントです。カラフルな熱気球が空一面に広がる光景は、写真や映像では伝わらない迫力があり、台湾旅行の中でも特別な思い出になります。
今回は、8月下旬まで開催されている台湾バルーンフェスティバルの見どころやアクセス方法、現地での楽しみ方を紹介します。
■台湾バルーンフェスティバルとは?魅力と基本情報
台湾の東部、太平洋を望む自然豊かな台東で、毎年夏に開催される「台湾バルーンフェスティバル」。色とりどりの熱気球が朝の空にふわりと浮かび上がる光景は、まるで絵本の1ページを切り取ったような美しさです。
このフェスティバルが始まったのは2011年。台東の雄大な自然と観光資源を世界に広める目的でスタートし、今では台湾国内はもちろん、アジア各国からも観光客が集まる一大イベントになりました。
開催期間はおよそ1か月以上にわたり、毎日早朝と夕方の2回、気象条件が良ければ熱気球のフライトが行われます。空に浮かぶ気球の数は日によって異なりますが、多い日には20機以上が同時に離陸し、空一面を鮮やかに彩ります。
台東の会場は、緑豊かな鹿野高台という丘陵地帯です。標高が高く見晴らしが良いため、遠くに海と山を一望できる絶好のロケーションです。ここで味わえるのは、ただの観光ではなく、自然・文化・アクティビティが融合した「体験型」の旅です。朝焼けの空に舞い上がる熱気球を眺める時間は、日常の喧騒を忘れさせ、心をすっきりと解放してくれます。
さらに、このイベントは熱気球の「見学」だけでなく、実際に搭乗できるチャンスもあります。事前予約が必要ですが、熱気球から眺める台東の田園や太平洋の青は、地上からでは味わえない感動です。もちろん、搭乗できなくても、色とりどりの気球が目の前で膨らんでいく様子や、一斉に空へと飛び立つ瞬間を間近で見られるだけでも十分に価値があります。また、子ども向けに気球教室のイベントもあります。
■台湾バルーンフェスティバル2025年の開催概要
2025年の台湾バルーンフェスティバルは、7月5日(土)から8月21日(木)まで、台東県の鹿野高台をメイン会場に開催されます。期間はおよそ1か月半。夏の台湾の青空と色鮮やかな熱気球が作り出す絶景を、たっぷり楽しめるスケジュールです。
また、2025年のテーマは「ドラえもん」。ドラえもんの形をした気球や、限定のドラえもんグッズなどもあります。台東の街中にはドラえもんのフォトスポットがたくさんあり、スタンプラリーとなっているなど今年ならではの楽しみも用意されています。
イベントは基本的に1日2回、早朝(5時30分ごろ〜)と夕方(17時ごろ〜)に行われます。早朝は柔らかな朝日を浴びながら、夕方は山々が赤く染まるサンセットの中で、熱気球がゆっくりと空に舞い上がります。どちらも美しい時間帯ですが、空気が澄んでいる分、早朝のフライトは特におすすめです。
夜間係留(Night Glow Concert)では、音楽に合わせて地上の熱気球が一斉にライトアップされ、夜空にドローンのショーも開催されます。昼間の明るい景色とはまったく違う、幻想的な雰囲気を味わえます。
会場の鹿野高台は、台東市内から車で約30分の場所にあります。標高約350メートルの高台からは、太平洋と中央山脈を一望できる絶好のロケーションです。熱気球だけでなく、広がる緑や遠くに見える海の景色も、訪れる人を魅了します。パラグライダー体験もこの場所で可能で、空から眺める景色は圧巻です。
ただし、熱気球は天候に左右されるアクティビティです。強風や雨の場合は中止になることもあるため、複数日滞在してチャンスを確保するのがおすすめです。出発前には公式サイトやSNSで最新情報をチェックして、ベストなタイミングで訪れてください。
■台東へのアクセス方法と移動のコツ
台湾の裏庭と呼ばれる台東へは台北からも高雄からも行くことができます。
福岡からはどちらへも直行便がありますし、台湾での鉄道旅も楽しめます。
台北・高雄から台東までのアクセス
<台北から行く場合>
最も早いのは飛行機。台北松山空港から台東空港までおよそ1時間で到着します。
鉄道を利用するなら、台湾鉄道(TRA)の特急「普悠瑪号」や「自強号」で台北駅から台東駅までおよそ4時間。海と山の景色を楽しみながら、ゆったりと列車旅を満喫できます。途中、花蓮などに寄り道することも可能です。
<高雄から行く場合>
台湾鉄道(TRA)で約2時間。南国らしい景色を楽しめる南廻線を走るため、車窓からの眺めも魅力のひとつです。
<台東市内・会場までの移動方法>
台東駅や台東空港から鹿野高台までは、車でおよそ30〜40分。
台湾好行バス(縦谷鹿野線)を利用すれば公共交通だけで会場まで行けます。台東転運站(バスターミナル)から乗車し、「鹿野高台」バス停で下車。事前に時刻表をチェックし、早めに乗り場へ行くのが安心です。公式サイトからシャトルバス情報も確認ができます。
タクシーを利用する場合は、台東市内から会場まで片道500〜600元が目安です。行きと帰りの時間を事前にドライバーに伝えておくとスムーズです。
■みどころと楽しみ方
台湾バルーンフェスティバルの魅力は、なんといっても台東の広い空に次々と舞い上がる色とりどりの熱気球です。朝日に照らされながらゆっくりと浮かび上がる瞬間や、夕焼けに染まる空にシルエットを描く姿は、まるで映画のワンシーンのようです。早朝や夕暮れ時に広がる空いっぱいの気球、夜に幻想的に輝く夜間係留――その一つひとつの瞬間が、旅の中で忘れられない思い出になります。
熱気球の搭乗体験と申し込み方法
フェスティバルでは、熱気球を間近で見られるだけでなく、実際に搭乗できる体験も行われます。搭乗体験は大きく分けて、係留飛行(tethered flight)と自由飛行(free flight)の2種類です。係留飛行は気球がロープで固定された状態で上下するもので、5〜10分ほどの空の散歩が楽しめます。自由飛行はより長時間、台東の景色を空から堪能できる本格的なフライトです。申し込みは事前にオンラインで可能です。
夜間係留と音楽イベント
もうひとつの見どころが夜間係留(Night Glow Concert)です。夜の会場に並んだ熱気球とドローンのショーは、日中とはまったく違った幻想的な世界を作り出します。
ベストな時間帯と場所
撮影のゴールデンタイムは、早朝フライトなら日の出前後、夕方フライトなら日没直前です。逆光を活かしてシルエット写真を撮るのもおすすめです。
イベントの様子はライブ中継も行われています。特に今年の夜間係留はドラえもんとのコラボなので、ぜひチェックしてみてください。
公式ライブ配信も行われているのでチェックしましょう。
今すぐに行ってみたくなった方も多いのでは?
福岡からは台北や高雄への直行便があるため、台東までのアクセスも比較的スムーズです。週末や連休を利用して、気軽に海外の熱気球イベントに出かけられるのは、福岡発の旅ならではの魅力といえます。
さらに、福岡のお隣・佐賀では毎年秋に「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」が開催されています。国内で気球の魅力を楽しんだことがある方は、ぜひ海外版の台湾バルーンフェスティバルにも足を運んでみてください。国内外で異なる空の景色や文化を体験できるのは、バルーンイベントならではの醍醐味です。