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シンガポールでcolorful vol.3 まちにあふれるアート散策

オススメ

シンガポールを旅していると、さまざまなアートに巡りあえます。建築物自体にアートな空間もありますが、ここでは各地の観光名所をたずねたときに必見のアートと映える風景を紹介していきます。

 

 

【1】ウォールアート Yip Yew Chong(ヨー・チョン・イップ)さんが描くシンガポールの生活

 

2015年からシンガポールのあちこちに出現しているウォールアート。シンガポール人のイップさんが、1965年シンガポールはマレーシア連邦を脱退して独立して以降の、昔の生活風景が描かれています。壁画の細部に描かれた遊び心に思わずにっこりしてしまう人も多いはず。
一緒に写真を撮影するもよし、ノスタルジックな風景に思いをはせるもよし。観光スポット各所にあるので、そのエリアに行ったらチェックしてみて。

(1)アラブ・ストリートエリア

 

昔、カンポン・グラムと呼ばれていたころ、マレー系の人々の生活を描いています。個人的には、紅茶のテタレを注いでいるコーナーが大好き。思わずカップを置いて写真を撮ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

(2)チャイナタウンエリア

このチャイナタウンエリアには、イップさんのアート作品がとても多くみられます。日本人でも40代以上の方には「こんな人いたよな?」という懐かしさを感じさせるものが多い!

 

 

 

 

まずは広東オペラ とそれを見ようとしている人々の様子を描いた作品。テンプル・ストリートの2階建ての壁面に広がる大作です。こどもたちはアイスを食べたいですよね。

 

 

中秋節に欠かせないランタンとテーブルには月餅。大きなランタンフェスティバルが開催されるチャイナタウンならではの作品。パゴダ・ストリートの横道に描かれています。

 

 

 

 

 

80年以上の歴史をもつ下駄と台所用品の店「劉再成」。今でも台所用品はありました。キッチュでかわいい感じです。

 

 

 

 

ドリアンを食べているコナンくん。2019年のシンガポールを舞台にした映画のタイアップ時に制作されたそう。

 

 

 

 

 

【2】ハジレーンのウォールアート

 

アラブ・ストリートのすぐちかく、ブギス駅から近いハジ・レーンには、おしゃれな雑貨ショップやレストランがいっぱい。その気分を盛り上げてくれるのがウォールアートです。このエリアにはバーやクラブもあり、夜遊びも楽しいですよ。

 

 

 


 

 

 

【2】アートのような街を歩くープラナカン文化を楽しむカトンエリア

シンガポール在住の友人に、おすすめのエリアをきいたら、筆頭にあがったのがここ「カトン」。
20世紀初頭に、開発されて郊外住宅地になったここは、プラナカン文化も色濃く残ります。「プラナカン」とは、移住した中国人と、現地のマレー女性による子孫のことを指し、中国やマレー、ヨーロッパ調がミックスされた華やかで独特な文化を生み出しています。。街で見かける鮮やかな色使いはもちろん、繊細なビーズ刺繍も美しいです。


カラフルなパステル調のショップハウスがひときわ目をひきます。ショップハウスとは、昔 1階が店舗、2階以上が住居になっていたことが多かったため、その名前がついているとのことですが、東南アジアのチャイニーズ系が多いまちにはよくみかけます。

でも、カトンのまちは、特に美しいショップハウスが多いのです。シンガポールならではのコロニアル調、いろんなデザインの陶磁器タイルもじっくりみたくなる美しさです。

 

このエリアで楽しいのがショッピング。日常を彩る雑貨ショップやファッションショップがたくさん軒を連ねています。
特に、私が好きなのはプラナカンカルチャーを象徴する雑貨たち。「あれもほしい、これもかわいい。待てよ いつ使うのか」と自問自答しながら、ホッピングしていくとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

 

もちろんここでは、美味しいカヤトーストの名店もあります。
詳細はこちら

 

 

 

 

その他、美味しいコーヒーにデザートも美味なカフェも点在しています。

 

 

 


 

 

 

【3】ミックスされた文化が華開く プラナカン博物館

【2】のカトンでも触れましたが、「プラナカン」とは、移住した中国人と、現地のマレー女性による子孫のことを指し、独特の文化、生活スタイルを花開かせました。この博物館では、中国、マレー、インドの要素から成る東南アジアのミックスされた文化をじっくり体験することができます。新天地を求めて移住し、そこの文化とまざりあって、新しい生活を築いていくというダイナミックな歴史ストーリーを体感できるのです。そのドラマチックな様相は、まさにシンガポールそのものという気がしてなりません。豪華な細工が施された家具や宝飾品、器などがズラリ。

 

 

私が特に好きなのは花柄で色もきれいな段重ねのお弁当箱。これにどんなものが並んでいたのでしょうか。

 

 

そして、バティックや細かい刺繍のテキスタイル、それを施した部屋もすてきでした。

 

個人的にはシンガポールの真髄ともいえるのではと思っています。そこまで混んでいないのも魅力です

 

【プラナカン博物館 – PERANAKAN MUSEUM 】
住所:39 Armenian St,
開館時間: 10am-7pm (金曜日は10am-9pm)*毎日オープン
公式ホームページ

 

 

 


 

 

 

 

【4】シンガポールを取り巻く歴史を体感する  「アジア文明博物館」

 

シンガポールという国自体の歴史は浅いとしても、ここにはアジアの様々な文化が凝縮されていると常々思います。

初めての人には、シンガポール国立博物館がおすすめですが、リピーターやもう一つという方には「アジア文明博物館」をおすすめします。シンガポールが世界貿易の中心地であったことを示す工芸品などが展示されています。福岡・九州の人であれば、当時、世界中で人気を博した有田焼の器や似たものをみて、思いをはせるのも面白いですよ

 

 

 

ここでは、金曜日に受けることができる日本語ガイドを利用したので、特に興味深くみてまわることができました。1998年に発見されるまで海底で眠っていた9世紀の中国の財宝が並ぶコレクションは、展示方法もユニークで、ひとつひとつの皿のモチーフも違って、見入ってしまいました。

 

 

その他現代アートのコーナーや仏教美術のコレクションも見応えがあります。営業時間も午後7時(金曜日は午後8時)と遅いので、シティエリアを散策するときの候補に入れてくださいね。

 

■アジア文明博物館
公式HP