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福岡市博物館でフィンランドを感じる 創業200周年記念 フィンレイソン展 ─フィンランドの暮らしに愛され続けたテキスタイル─
フィンレイソンは、 2020年に創業200周年を迎えた
北欧フィンランド最古のテキスタイルブランド。
寝具などのデザインや生産を手がけ、
北欧を中心に世界から愛されています。
本展覧会ではまずフィンレイソンの歴史を紐解きます。
その歴史は、1820年に英国スコットランド出身の
ジェームズ・フィンレンソンが、
フィンランドの都市タンペレに
小さな紡績工場を作ったことから始まります。
この企業に雇用される人はタンペレの人口の3分の1を占め、
フィンランド初となる女性雇用の場を提供するなど
地域社会にも貢献しました。
(私は20数年前にタンペレに行き、
ムーミン谷博物館を訪問しました。
湖が美しい落ち着いた雰囲気の都市です)
1930年代にはPMKというフィンランド綿工場の
販売会社が設立され テキスタイル産業に参入。
1950年代からは社内にデザインスタジオを設立し、
カラフルな自然のモチーフや
大胆なグラフィカルパターンなど、
自然との共生に満ちた作品が次々と生み出されていきます。
コットン工場の営業所にあったPMK の冊子
「 プーヴィッララプソディア 」(1958年)
タンペレ歴史博物館所蔵
日本での公開は、本巡回展が初となる
デザインの原画やスケッチも必見です。
フィンレイソンは作者トーべ・ヤンソンから
直接ムーミン柄の生地を制作する許諾を得た
唯一の企業です。
フィンランドを感じるたくさんのテキスタイル図案や
スケッチを楽しみましょう。
ライナ・ コスケラ作 「 エレファンティ (象) 」
寝具用生地(1969年)
タンペレ歴史博物館所蔵
「将来400周年を祝えることを目指し」
プロダクトの生産を続け、
トップリーダーとしてサステナビリティや
ダイバーシティなど社会問題に取り組む、
未来に向けた活動も紹介されます。
キュートな展覧会オリジナルグッズもいっぱい。
まさにフィンランドの文化や風を感じることができそうです。
■創業200周年記念 フィンレイソン展
─フィンランドの暮らしに愛され続けたテキスタイル─
会期:1月15日(土)〜2月27日(日)
9:30〜17:30(入館は17:00まで)
月曜休館
会場 福岡市博物館(福岡市早良区百道浜3丁目1ー1)
料金 一般:1,300円 、高大生:1,000円、小中生:600円
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